トレーラーハウスが最近ではテレビや新聞などでも取り上げられるようになりましたが、トレーラーハウスには様々なメリットやデメリットがあります。ここでは、トレーラーハウスのメリットやデメリットを説明して、失敗したくない人のためのトレーラーハウスの選び方について解説します。
トレーラーハウスとは?キャンピングカーとは違うの?
最近、災害が多くなりその仮設住宅としても注目されているのがトレーラーハウスです。そもそもトレーラーハウスって何なのか?わかりやすく解説したいと思います。
トレーラーハウスとは、移動が可能なものの一定の場所にある程度とどまっている、エンジンのついていない移動できる家や店舗などのことを言います。
キャンピングカーとの違いは
- エンジンがついていないので牽引して移動する必要がある
- 電気・ガス・水道などの引き込みが可能
- キャンピングカーに比べてトレーラーハウスは長期間一定の場所に設置される
- 車検が基本的に無い
などが挙げられます。キャンピングカーでは自走して移動が中心となりますが、トレーラーハウスは移動はできるものの、それほど頻繁に移動させるというものではなく、移動はできるがある一定の場所に置いて使うと言うところでしょうか。
トレーラーハウスのメリットとデメリット
トレーラーハウスのメリットとデメリットをわかりやすくまとめてみました。
トレーラーハウスのメリット
- 税金的に固定資産税・自動車税がかからない
- 建築確認などが不要
- 通常は住宅が建てられない市街化調整区域や農地に設置ができる
- 建物代が戸建てに比べて比較的安い
- 水道や電気など接続できるので車内にトイレなどが設置できる
- 建物と違い不要になった場合、移動ができるので売却がしやすい
- 更地にすぐに戻せる
- 店舗として使う場合、立地の問題で集客が難しい場合移動ができる
家を購入すると固定資産税を納税しないといけません。しかし、トレーラーハウスの場合、移動が可能な状態なので固定資産税がかからず、車検を取っているものであれば自動車税がかかりますが、トレーラーハウスの場合には車検を取らないことが多く、自動車税もかからないという税金面での大きなメリットがあります。ただし、建物として認定されていないトレーラーハウスでも、事業に使う場合には償却資産にあてはまり、固定資産税がかかることがあるので注意が必要です。
また、通常では建物が建てられない市街化調整区域や農地に設置できるとあります。この市街化調整区域はあまり市街地開発をせず、無秩序な市街地の拡大を防ぐ目的で設定されている地域です。そのため、市街化調整区域では建物の建築にあたり、建て方や建てられる規模など多くの制限がありますが、トレーラーハウスは建物ではなく車両として扱われるので市街化調整区域の設定や農地での制限を受けることがあまりありません
あまりないというのはその地域の条例などにより、トレーラーハウス自体を制限する場合もあり、トレーラーハウスを設置する場所の自治体などに確認は行っておいた方がよいでしょう。富士宮市ではトレーラーハウスの長期間定置に関して、「富士山等景観保全地域におけるトレーラーハウスの定置の規制に関する条例」富士宮市条例第39号〈平成12年10月6日〉(改正 条例第29条〈平成21年10月26日〉)により規制しています。
トレーラーハウスのデメリット
いろいろとトレーラーハウスには金銭面でのメリットなども多く、いいことばかりのように見えますが、デメリットについても十分に考えた方が後々、失敗したなと思うことが減らせるかと思います。
- 自走できないので牽引して運ぶ必要があり運搬にかかる費用が大きい
- トレーラーハウスはタイヤがついているため入口が高くなってしまう
- 基礎工事がないので設置したところによっては地面に食い込むことも
- 大型のため狭い道路がある場合には運べない
- メンテナンスをこまめに行う必要がある
トレーラーハウス最大の弱点は運搬にかかるコストがかなり大きいところです。トレーラーハウスの価格だけを考えていると運搬のコストに驚くかもしれません。運搬にかかるコストについては製作する場所から設置する場所までの距離などで運搬料がかわってきます。
また、地盤の弱いところではトレーラーハウスの重量で地面にタイヤが食い込むこともあり、舗装やコンクリートを打たないといけないこともあるので、どこに設置するかはトレーラーハウス業者の人と良く打ち合わせをした方が良いです。
トレーラーハウスの購入で失敗しないための選び方
トレーラーハウスのメリットデメリットがわかったところで、実際に購入するときに失敗したと思いたくないですよね。ここではトレーラーハウスを購入する際に失敗しないためのポイントをしっかりと押さえていきたいと思います。
失敗しないためのポイント1:トレーラーハウスの設計はどれぐらい自由にできるか?
トレーラーハウスはシャーシの上に家を載せるイメージですが、外装はされているけども内装のない状態のトレーラーハウスを輸入して販売している業者も多くあるかと思います。外観のモデルが決まっているモノもそうですが、内装はある程度自由にできるけども、外観が決まっているというトレーラーハウスがあります。内装だけ自由にできればいいかなと思う方も多いかと思いますが、ドアや窓の位置などが固定されているため、設置場所によってはここに本当は入り口が欲しいのにとか、ここは窓無い方がいいなと思うことも出てきます。
外装の設計から自由にできるとドアの位置や窓の位置など、トレーラーハウスを設置する場所にあわせて設計することができるので、自分の思い通りのトレーラーハウスを作ることができます。
失敗しないためのポイント2:法令について詳しいか?
トレーラーハウスは車両なのですが、施工方法によっては車両と認められなくなる場合があります。建築基準法に定められた設置方法を守らないと車両としては認められず、建築物として取り扱われるようになることも。法律を正しく理解している業者かどうかというのは大切なことです。
また、トレーラーハウスの運搬にも道路交通法などの法律が関係してきます。関連法令に詳しくない業者からの購入はトラブルになることもあるので注意が必要です。
失敗しないためのポイント3:事前にしっかりと調査しているか?
トレーラーハウスは牽引して搬入しますが、搬入経路をしっかりと調査していないと道幅によっては進入できなくなってしまいます。また、搬入はできたとしてもトレーラーハウスを設置した場所が条例などで設置の制限がある場合などもあります。事前に搬入経路や設置場所についてはしっかりと調査をする業者を選ぶことが大切です。
実際にトレーラーハウスを設置するにはいくらかかるのか!?
トレーラーハウスを実際に設置するにはいったいいくらかかるのか!?が気になるところではないかと思います。
実際に必要な費用としては、
- トレーラーハウス本体
- 搬送費
- 設置作業費
- 設置場所の整地費
- ライフライン(水道や電気)の引き込み
- 行政手続きの費用
などがあげられます。設置する場所で大きく変わる項目もあれば、それほど変わらない費用もありますが、一番大きく変わるのは搬送費です。
例えば福井県鯖江市でトレーラーハウスを製作して、越前海岸沿いの福井市大丹生まで通常だと約30kmのところまでトレーラーハウスを運搬することを考えてみます。
条件としては、
- 設置するところまで上下水道が来ている
- 地面は未舗装の砂利びき
- トレーラーハウスは車両として扱える
この条件でいったいいくらぐらいコストがかかるのかは次の通りです。
トレーラーハウス本体以外にもこれぐらいの費用は必要だということになります。
トレーラーハウスを購入するにはどこの業者がいいのか?
トレーラーハウスを購入するにあたり、いったいどこがいいのか?が気になるところかと思います。
一番大切なのはまずは設置する場所のことを良く知っているかどうかということに尽きるかと思います。搬送費なども考えるとなるべく近くのトレーラーハウス業者で、基本プランはあるものの外装などの自由度が大きく、親身になって聞いてくれる業者が良いかと思います。
私たちトレーラスタイルグループは全国ネットワークを持っておりますので、もしどこのトレーラハウス業者が良いのかわからないという方は、私共へお問い合わせいただければと思います。